アスペだから人の気持ちが分からない。

アスペだから人の気持ちが分からない。

 

発達障害と一口に言っても色々あって、最近よくきくADHDと、アスペルガー(自閉症スペクトラム)は別の障害なんだけどどっちも持っている人も多い。

私はその中でも、ADHDよりも自閉症スペクトラムの方が主症状だったので、これについて体験したことを書いていきます。

 

アスペルガーな思い出

男性の割合が多いと言われているけれど、女性の方が男性よりも情緒面の発達に優れているので、気づかないまま大人になってしまうケースがある。私も社会人になってから露呈したわけだし。

だから、分かっていないだけで自閉症スペクトラムの女性ってもっともっと多いんだろうなと個人的には思っている。

アスペルガーは、ドラマなんかで取り上げられるような、いわゆる自閉症に似た性質があるものの、明らかな知的な障害はないので気付かれにくい。主な特徴としては下記のような感じ。

・社会的なルールの理解が苦手
・場の空気が読めない。自己中心的と誤解されやすい
・考えなしに思ったまま言ってしまうことがある
・ジェスチャーやアイコンタクトを交えて会話ができない
・特定のものに強いこだわりがある
・興味のあるものに対する集中力や記憶力に優れている
・本人が決めたルールを変えることを嫌がる

初めて診断を受けた時、アニメが好きですとか言った覚えがないのに主治医が
「あなたオタクなのよねぇ」と言ってきたのにドキっとしたのはいい思い出。

今でこそ、オタクとはアニメ・漫画が好きな人という意味合いになっているけれど、
本来は一つのことに情熱を注いでいることを指すから、私がサブカル的なオタクで言われた訳ではない、けれど。
アスペルガー症候群の色が強い人は、興味関心を持ったものに対して強い執着や情熱を注ぐので、
現代社会でいう意味のオタクにもアスペルガーの人は多いと思う。

好きなキャラの誕生日は覚えていられるのに、人の誕生日は覚えていられない、
好きな漫画の好きなシーンが何巻でどんな構図でどんなセリフを言っていたかは覚えているのに、
一般常識的なニュースが全然覚えていられない、そういう感じ。

それから、いわゆる空気が読めないって言動をめっちゃしてしまう。
昔から褒めてるつもりで言葉にしたら怒られたり、固まられたりした。

ブラック企業にいた頃、相手を傷つける意図なんか全くなく事実だけ話したら嫌味と捉えられて、上司に告げ口されて呼び出し食らったことがある。

「悪気はないと思うって向こうも思っているみたいだけど、どうしてこうなったか分かる?」

「私のその言葉が○○さんを嫌な思いにさせてしまったということは分かりましたが、どうして○○さんがその言葉で傷ついたのかが分かりません」

「あなた、もっと漫画とか読んで、どういう時に怒ったり傷ついたりしてるか学んだ方がいいよ」

今こうして自分の性質について分かったからこそ、なかなか確信をついた言葉だったのだなと思うけれど、当時は本当に意味が分からなかった。
漫画だったら多分お前より読んでると思う。って思った。

お医者さんに聞いて知ったことだけど、
発達障害の人は自分では分からないけれど、他人がやっていることだと分かるらしい。
他の人が空気読まねぇなコイツって言動をしたら分かるけど、自分もまた空気読まねぇ発言をしてしまう、らしい。
サイコーにダッセェじゃん恥ずかしい!!!!

 

アスペはこの世のいいカモ

上では他人に対してのことだったけれど、逆にいうと相手から受け取る言葉をそのまま捉えてしまうのも厄介な特徴。
よく言えば素直で正直者なんだけど、これは生きてく上でめっちゃ危ない。

言われたことを鵜呑みにしてしまうので、
携帯で無駄なプラン組まれたり、NHKに訪問されると追い返せなかったりする。
宗教勧誘にだけは本当に気をつけている。

特に女性は男性より深刻で、騙されてそのまま性的な被害にあってしまうケースがある。
私もそこまでの被害とまでいかなかったけど、一度あった。

 

側から見たら明らかに私に対して態度がマイルドな男上司がいた。
私は自分の見ている世界が全てだから、誰にでもそういう態度なんだと思っていた。
っていうか仕事でいっぱいいっぱいだったので、怒鳴ってくるようなクソ野郎以外は態度とかあんまり気にしてなかった。

私が社内恋愛(黒歴史)で転勤するにあたり、男上司は
「転勤先でうまくやれるように、作戦を練ってきた。」
と食事に誘ってきた。

そして食事先で言われたのは、
「周りから僕らが付き合っているって言われているの知っている?」
「絶対今の彼氏と付き合うより僕と付き合った方がいいと思う。転勤しないで済む作戦ももうある。」

全然さっき言っていたことと違う。何を言っているんだコイツは、と思った。
ちょっとだけその作戦とやらは聞いてみたい気がしたが、もちろんお断りをした。

そして出てきた彼からの言葉は、

「彼氏いるのに付いてきたから、OKだと思ったんだけどな」

知るかーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

お前が!仕事の話だっつったから!来たんだろうが!!!!

そんな風にキレたかったけど、それよりも恐怖がバクバクと増していった。もし、もしこのまま帰れなかったら。そんな風に考えると怖くて仕方なかった。

 

結局自分で気をつけるしかない。

残念なことに、こういった経験からうつ病とかになったとして、うつ病の治療は投薬で症状を抑える事もできるけれど、
発達障害は、乱暴な言い方をすれば持って生まれた個性なので、変えることが難しい。

ましてやアラサーである。性格や物の考え方を変えるということは極めて困難。
それに、道徳的観念から見たら人を疑ってかかるって物凄い抵抗感がある。
頼む怪盗団、私の認知変えて!!!
って思っても、現実には自分でどうにかするしかない。

そのためには、やっぱり自分を知るってことが大事だなってのが、今のところの自分の結論。

私は人の言う事を信じ込みやすい、という自覚を持って生きる。
私は人の気持ちを察しにくいという自覚を持って生きる。

自覚があれば、具体的にどうやって気をつけたらいいのか対策を立てていける。その対策というのは、途方も無い数になってしまうかもしれないし、効果が薄いかもしれない。

それでも、少しでも自分が不幸にならないために考え続けることをやめちゃダメだと思う。

 

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